レンタル落ち、それはレンタルCDが役目を終えて格安販売されること。
今回も掘り出し物を見付けた。掘り出し物はキズが無いことが条件だ。レンタルCDはキズだらけなのである。つまり、あまり借りられないクラシックやジャズに良い物があるのだ。
左上が諏訪内晶子のベスト盤。彼女のCDはいくつか持っているが、その演奏はどれもつまらない。可も無く不可もなく、良くできた日本車のような印象しかない。それなのに御嬢様な美貌につい釣られて手に入れてしまうのだ。
右上が高木綾子のベスト盤。これはDVDのおまけ付き2枚組みだ。クラシックに拘らない小品を集めた本作は、実に気持ちの良い音で収録されている。彼女のフルートはクールでスッキリとしていて今の季節にピッタリだ。ジャケットも、彼女のCDはブルーを基調としたシックなものが多い。
下は寺井尚子のリベルタンゴ・イン・トーキョー。2011年のライブ盤でピアソラの曲を弾いている。これは実にホットな演奏で、ライブらしい少し引いた位置からのマイク集音らしく、会場の熱気が伝わる雰囲気がある。音が太いのだ。ジャス・ヴァイオリニストにピアソラは良く合った選曲で、演奏も聴いていて実に楽しい。
これらがいずれも300円である。無傷で掘り出し物認定だろう。