シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スパイ・レジェンド

 2014年のスパイ映画。主演はピアース・ブロスナン。ヒロインにオルガ・キュレンコという、OO7のパロディかと思う布陣である。
 まず、この邦題がいけない。センスの欠片もない、ただ耳馴染みの単語を使えばいいという安直な発想にゲンナリだ。しかし、内容はかなりシッカリとした骨組みを魅せるスパイものである。
 この手の作品に有りがちな分かり難さが無く、すんなりとストーリーを追っていける。主人公の役柄は元凄腕のCIA局員という、笑えるほどありふれた設定ながらも魅力的だ。これは渋みを増したブロスナンの存在感が大きい。できれば元MI6にしてほしかった。
 本作の魅力は2つある。1つ目はスパイの師弟関係と確執が実によい味を出していて、ブロスナンが弟子の女を縦にして動脈を切るくだりは斬新でインパクト大である。そして、この敵対する師弟関係が最後まで旨く話を引っ張るので、見ていて主軸がぶれない安定感を覚えるのだ。
 2つ目はオルガ・キュリレンコの美しさに尽きる。後半になって娼婦に化けて敵討ちに行くシーンは流涎ものだ。こっちがオルガに達しそう。(///ω///)
 派手さを抑えた低予算作品であるが、俳優の魅力がグっと出ている良品だ。