シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

抜ける快音

 DDスピーカーをBGMに使っていると、だんだん不満が出てきた。FMを鳴らすと声が見事にこもっているのである。
 ソプラノを聴くには柔らかい音色で良いが、普通の話し声は花粉症のように抜けが悪い。聴く曲を思いっきり選ぶワガママなスピーカーだ。そこで、しばらくお休みしていたレトロスピーカーを引っ張り出した。さっそく、DDスピーカーの台座に乗せ換える。というか元はレトロスピーカーのための台座なのだ。
 素晴らしい音抜けの良さで、人の声に張りがある。能率が大きく違うが、ボリュームの問題ではない。ラジオのDJの声がいかに早口でもキッチリ分離して聞えなくてはダメだ。この便秘が解消したかのようなスッキリとした心地よさは変えがたい。やはりスピーカーはシンプルが一番である。
 しかし、変な異音がするのでチェックすると改造した背面の低発泡ポリエチレン板がビビっている。緩衝材を挟まなかったからだ。手ごろなフェルトシールを使えば即解消するだろう。いや・・これを期に背面開放にしよう。ターミナルは利便性で必要だが、さらに抜けをアップしたい。実は改造前のテストで開放状態の音はいい印象を記憶しているのだ。背面の音はミニソネックスを放り込むのではなく、しっかり箱のサイズに合わせて入れて調整してと・・
 これでベストの音が出た。声のリアリティはFALに負けていない。上下は素直に減衰し、ラジオの音声や歌謡曲のアイドルが実に生き生きして聞える。スピーカーは音抜けがよければ、レンジ狭くても音色が乾いていても問題ない。ロクハンはやはり良いものだ。