シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

RCA LIVING STEREO

 モノラルからステレオへ時代が移行する頃、その先進的な録音方式に未来を見据えた集団が、ずば抜けて高音質なクラシック録音の作品群を残した。それをDSDリマスタリングして、SACDにプレスしたのがRCAリビングステレオシリーズである。
 10年位前に発売されたシリーズであるが、懇意のショップにこれが多量に中古品として置かれている。どうもある客人が一気の放出したらしい。なんでも新たに通常CDで再発されたものを購入したため、不要となったとのこと。意味わからん・・趣味人は拘りの世界、曲目に違いがあるのかもしれない。とにかく安かったので、自分の好みに合わせて4枚ほど買ってきた。
 左上がモントゥー指揮によるフランクとストラビンスキー。色彩感バツグンだが正直言って退屈。
 右上がハイフェッツによるブルッフとヴュータンのヴァイオリン協奏曲。この曲は共に好きで別のソリストによる演奏を何枚か持っている。しかし、この迫力と音の濃さは素晴らしい!諏訪内晶子のデビュー盤とはまさに対照的だ。
 左下がストコフスキーの名盤と呼ばれるもの。ポピュラーな曲を壮大なオーケストラ版に仕立てる名アレンジャー。この低弦の重厚さは類を見ないものだ。奥行きも深い。
 右下がフィードラーによる小品集。当時からハイファイという言葉があったとは知らなんだ。言うだけあって、今でも使えるオーディオ・デモディスクの様相だ。最新のディスクと何ら遜色なく、ヒスノイズも気にならない。試聴用に使うと面白そう。
 総じて当時の録音技術は素晴らしいものだと感心させられた。ジャズの50〜60年代オリジナルは・・とウンチクを垂れる御仁の盤を聴いてみたくなった。