シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ハイサンプリング

オイラは収集家ではないが、オーディオやってるとソフトに関して似た側面を持つことになる。すなわち、ありがちな失敗を必ずやるのだ。
 膨大なソフトの量からすでに持っているか否かも分からなくなり、同じものを買ってしまうわけ。買ってきて、これが判明したときの失望感は計り知れない。
 先日、中古CDで買ったスティーブ・レイマンの「ピュア・ウォーター」が、すでに自宅にあることに気が付いた。あ〜あ・・やっちゃった・・と思って2枚を並べて見ていると、面白いことに気が付いた。
 違うのである。見た目はソックリだが、今回買ってきたものはハイサンプリング仕様なのだ。これは東芝EMIが20bit88.2kHzでサンプリングする録音編集システムで、CD全盛期の復刻盤によく採用されていた。ディスクのレーベル面にはそのマークが記されており、よく見ればパッケージデザインも少し異なる。不思議なのが、オリジナルの発売日が97/2/26なのに対して、ハイサンプリング盤は98/11/18となっていること。2年も経たないうちに仕様が変わるなんて信じられない。興味は当然、音が違うのかという点だ。気合を入れて、深夜にTADでニアフィールド比較してみる。
 これは呆れた。まったく違うのだ。もう、ブラインド試聴でも間違えようもないほど音質が異なる。オリジナルはソロ演奏のピアノが、両スピーカー間のやや右奥にフワリと鎮座する。霧に紛れたような趣だ。対してハイサンプリング盤は、ステレオ感が強く一音一音がクッキリとしており、まさに霧が晴れたかのようだ。
 オーディオ趣味人は後者しか聴かなくなるだろう。ただ、スティーブ・レイマンの曲はオリジナルの方が音楽性とマッチしているようで、癒し系のソロピアノは雰囲気も重要だと感じた。


レーベルロゴが違うのが分かる。