オイラは彼女が好きな歌手の一人ではあるけど、特別なファンではない。では、何故その３まで引っ張るのか。
実は、最近彼女のＳＡＣＤが発売となって、ネット試聴したらどうしても欲しくなってしまったのだ。それは78年発表の「エレガンス」である。
「エレガンス」は全曲筒美京平が手掛けた作品で、彼女が独身最後のアルバムである。言わば、アイドル最後の集大成とも言えよう。これをＳＡＣＤにしたのは、株式会社ステレオサウンドである。これが購入の決め手となった。つまり、彼女のコアなファンというより、オーディオ・ファンにも納得される高品質な再販を前提としているのだ。これは、エソテリックが昔のクラシック名盤を巧みにＳＡＣＤ化して、ファンの注目を浴びているのと同様と言える。
価格は高い。いつも中古ＣＤをゴミあさりしている単価の10倍だ。最近のオイラは、気になったディスクは手に入れないといけないという妙な焦りを感じている。たぶん、死期が近いのかもしれない。(ﾉ´Д`)
この音質は実に立派だ。まず、精度が高い。実に音像が小さく滲みが無い。ＳＮが高く、最近録音されたのではないかと勘繰りたくなるほどで、ＤＳＤらしく滑らかさがすばらしい。もはや、昔のアイドル曲は・・というコメントはまったくの誤解ではないかと思える。これだけの音がマスターには刻まれているわけだから。となると、気になるのが最近買ったベスト盤との違いだ。「エレガンス」からはドールがシングルカットされているので、これで比較試聴してみよう。
こりゃ問題にならない。ベスト盤の中でもドールは音の厚みが際立っているが、ＳＡＣＤはそこから刺々しい刺激が払しょくされている。誰でもブラインドで１００％分かるだろう。正直言ってこれほど違うのは望んでいなかった。買い替えの欲がもたげ始めるからなあ・・
