スカイミッションを観てきた。まずは大満足である!久々に1800円払って惜しくなかったと言い切れる。その大きな理由はブレが無いことだ。
ストーリーはこの際重要ではない。冒頭のジェイソン・ステイサムの復讐を誓うシーンがすべてを物語っている。いきなり「ムチャクチャですよ〜」と、リアリズムを追っていないことを明言している。観る者は、たとえ死人が生き返ろうが苦笑するなと釘を刺してのお祭り騒ぎ。実際あり得ないアクションと、絶対死ぬであろうシーンでも怪我ひとつ負わない安心感で突き進む。あえて妙なヒネリを入れていないのも実にアッパレだ。
しかし、アクション俳優を揃えただけのオバカ映画にせず、(それでもいいのだが。)しっかり家族というテーマを貫いている。これは名作になりうるポイントだ。エイリアン2で、戦場に母性をテーマにしたのと同じである。今日は良いことばかり書こう。
このシリーズは本来ストリートレースを魅せるのが魅力であった。それがエンタメ度をアップするたびにかけ離れたものになっていった。(それでもいいんだけど。)しかし、本作は過去最高の弩派手アクションのエンターテイメントに昇華しながらも、カーアクション映画としてブレていないのがスゴイ。
前作ではポール・ウォーカーの影が薄かった。(それでもかまわないけど。)今回は、今が旬なアクション俳優を揃えて、それぞれに期待するアクションをしっかり魅せていてなお、ポールが準主役としてむしろ物語の中心にいる。だから最後にポールのしみじみとした追悼とも言える別れのシーンが泪を誘うのだ。この若い監督は只者ではない才能である。
演者が皆、生き生きしていて、実にカッコイイ!(*^ー゚)v この単純な事が娯楽アクション大作には一番大事で、観終わった後すぐにリピートしたくなった。アカデミー作品賞はやれないが、アカデミー娯楽作品賞をあげたい。
ジェイソン・ステイサム〜最後の最後まで、あんたはカッコよすぎるぜ〜
ドゥエイン・ジョンソン〜序盤で終わりかと思わせといて・・さすがだ!
カート・ラッセル〜敵か見方か怪しい存在感、チョイワル親父風が実にいい。
トニージャー〜魅せてくれた。アンタのおかげでポールが引き立ったのだ。
ロンダ・ラウジー〜ミッシェルとの格闘は、明らかにジーナとの違いを魅せた。もう一度観たいぞ。