シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

OO7 スペクター

 id:qdfad5 今年の年末にOO7の新作が公開される。題名はなんと「スペクター」だ。
 クレイグ・ボンドになって、古色蒼然たる旧作の象徴である悪の組織が復活するというのか。まさかであろう。しかし時代錯誤かといえば、昨今の世界事情を見ると残虐な悪の組織はリアルに映るかもしれない。
 主演は当然クレイグ。その次の作品まで契約されているのだ。気になるボンド・ガールにレア・セドゥとモニカ・ベルッチが公表されている。レア・セドゥは「M:I:4 ゴースト・プロトコル」で女殺し屋をやった人ね。強いオナゴは歓迎だ。モニカ・ベルッチは採用が遅すぎる。「マトリックス」の頃になるべき素材だった。
監督はサム・メンデス。「スカイフォール」がヒットしたため続投となった。ということはまたもや暗くて地味で長すぎる話になるのだろうか。
 2012年の年末にスカイフォールを観に行ったときの印象は、まことにガッカリしたものだった。あれから2年以上経つが、再見したことはない。もしかして劇場で観た印象が変わるかとツタヤで100円レンタルしてみた。結果、やはり当時のレビューどおりである。一つ思い違いであったのは、寂れたボンドの故郷に向かったのは敵をおびき寄せて叩くためだったようだ。しかしわざわざ何も無いところで篭城するのは、追い込まれて守りに徹しているようにしか見えず、どうにも不愉快なクライマックスである。こんな作風の続編ならやめてもらいたいものだ。

予告を見ると、メンデス版007は、ボンドの人間ドラマに掘り進む意向が伺える。
良作意識が実に鼻に掛かる。ここまで過去作との違いを出したいのなら、旧作の能天気なマンガチック・スパイ・アクションをズバリと否定し望んでいただきたい。
さすれば、新生アクション・ドラマとして認めよう。