シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション ネタバレ

 見た観たみた、行ってみた。
 初日でしかも映画の日、さらに土曜日ともなれば満員御礼・・かと思ったがそれほどでもない。客層の9割は50歳過ぎのオジンである。どれほど派手なアクションであろうと、若い世代にはウケない悲しさ。・゜・(ノД`)・゜・
 序盤はウェズリー・スナイプスの自虐ネタで滑り出す。これは笑える。そしてジェイソン・ステイサムとの新旧ライバルの始まり。うん、楽しくなってきた。その後、惜しげもなく大物登場。悪役のメル・ギブソン、CIAにハリソン・フォードと期待通り。ん〜・・この辺から違和感が漂ってくる。で、あっけなくスタローンはエクスペンダブルズを解散し、新旧入れ替えを図り出す。なんだろうか、下手な展開である。
 妙に俳優の顔アップを正面から長撮りしたり、意味のない余韻を残したり。まあ、気にしないで先を観よう。アントニオ・バンデラス登場。彼は本作で三の線を演じるようだ。実にイキイキとして面白い。実は最終的に印象に残ったのは彼と紅一点の女格闘家のロンダ・ラウジーだけであった。
 新人と老いぼれの混成チームになると、もはや焦点が全く定まらず個々のゲスト・スターの見せ場すら分かりにくくしてしまっている。は〜い、やっと解りました。( ̄▽ ̄)
 この作品は監督が無能ゆえに失敗してしまったと断言したい。これまでの違和感はすべてそこに行き着く。さらに決定的なのが、まったく脇を固めていないし、エキストラも無いに等しい。戦う場面は廃墟であって、昔の西部警察を思い出す。ただドンパチを派手にすれば大きなスケールができると勘違いしているようだ。タイタンの逆襲と同じ失敗である。市街地戦を撮る技量は無いらしい。悪役はメルギブソン1人であとはショッカーの戦闘員だけである。
 たしかにこのシリーズは往年のヒット曲を集めたオムニバス・ベストのようなものだ。だから内容はいらないが、派手なだけでは立派な履歴を持ったスターが哀れである。
 全編仲良し老人会で通しているので、高齢者福祉施設で上映するのがいいだろう。


誰よりもカッコよかったロンダ。UFCチャンプだ。