シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エボラ

 西アフリカでエボラ出血熱が大変な状況となっている。すでに万を超える犠牲者が発生し、アメリカに帰国した医療従事者も発症した。今朝方の報道で、日本にきたジャーナリストが発熱検査の結果、陰性であったことを繰り返し耳にした。
 エボラウィルスは今始まったものでもない。とっくの昔から第1級の最強ウィルスとして存在していた。感染症法による第1種に分類され、最も危険なウィルスである。幸い空気感染ではないため、一部の地域で押さえ込まれていたにすぎない。それが今回はヤバイ。これだけ広まってしまうと、無理に隔離しようとすれば逃げ出してしまうものだ。制限を加えることがヤブヘビになり兼ねない。
 水際対策なんて穴だらけの網だ。豚インフルエンザアメリカで発症したとき、どんな努力をしようが結局パンデミックとなってしまった。潜伏期間に入国すればその後の発熱は自己申告だなんて対策もなにもないに等しい。本当に防ぎたければ、西アフリカからの帰国者の乗った飛行機の乗員すべて3週間隔離するしかない。人権侵害とか騒ぐ連中がいるのでそれは不可能である。
 エボラと診断されれば、原則としてその人は救急車に乗れない。県知事による移送対象となるからだ。しかし、診断前なら単なる発熱患者である。救急隊員はどんな現場でもスタンダード・プレコーションを怠らないが、一般人はそうはいかない。
 接触感染と封じ込めを甘く見てはいけない。例年ノロウィルスが流行るのがエボラに変われば想像を絶する被害となろう。