シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

謎のエイリアン部隊

 スタートレックTNGの一遍、第156〜157話である。
 先日、「スター・トレック BEYOND」 を観に行ったら、どこかで聞いた話だと思い返すとこの「謎のエイリアン部隊」である。実はCSで再放送しているTNGがタイムリーにも丁度156話、157話を放映中だ。スーパードラマTVを契約している方はご覧いただきたい。この話はよくできている。
 BEYONDと共通しているのは、古代の謎の遺跡が究極の武器で、その恐ろしさから古代人は分解してパーツを各所に隠した・・という逸話を追いかける悪党と、それに対峙する主人公達という構図だ。しかし、ストーリーは全く違う。
 この話の悪役は宇宙海賊で、実はスタトレではタブーである。亡きジーン・ロッテンベリーのスタトレの条件に反するキャラだからだ。実はこの脚本はスタッフとは異なる筋から舞い込んだ話で、あまりにも面白いのでタブーを破ってでも採用してしまったらしい。それも前後編の2話だ。
 ストーリーは盗賊一味にさらわれて、仲間を装い反撃のチャンスを企てる艦長ピカードと、後から捕まる副長ライカーの活躍が主体で、悪党達の信頼を得るため互いが敵同士になり、本当の敵とその真の目的を暴いていく話である。
 その展開の面白さたるや、脚本がいかに大事かを分からせてくれる。そして、突き止めた古代の最終兵器の意外な弱点を暴いたラストはいかにもスタートレックであり、秀作の一つに挙げられている。
 映画として派手に魅せるのも結構、しかし基本は面白いストーリーがあってこそだ。