シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ワールド・ウォーZ

 ブラピ主演のゾンビ映画。よって、ゾンビが出ようが金が掛かったA級品だ。その証拠に事前のマーケティングがすごかった。この予告を目にしていない人は居ないんじゃないか。
本作で感心したのは、大変スケール感が大きいこと。特に狂った人々が洪水のように押し寄せてくる映像は見たことがない。発症の原因無視、感染すれば12秒であっという間にゾンビ化、冒頭からすでに世界レベルにゾンビ蔓延と、まさにスピード感重視で突き進む。スタートダッシュを観れば分かるが、これはパニック映画と言ったほうがいいだろう。
 あまりにもご都合主義な展開で、主役が幸運すぎると結構突っ込みを入れた批評が多いが、そもそもゾンビ映画に突っ込みを入れるなんてナンセンスだ。これが何らかの凶暴化するウィルスという設定で、リアルなパンデミックを描いた作品なら遠慮なく突っ込みを入れよう。「バイオハザード」を観て、リアルじゃないと文句を言うようなものだ。
 ただ、家族愛がどうのこうのと言うほどの特徴がある訳でもない。こんな設定の主人公の作品はよくあるし、そんな場合の奥方は「私たちは大丈夫、行ってきなさい。」と見送るケースが多いだけだ。本作もそれでいいんじゃないか?ブラピはスーパーマン設定なんだから、妙に家族が心配で心配で・・なんて側面は不要だ。
 なんだかんだ言っても、ブラピ主演史上でもっともヒットしたようだから、続編ありきだろう。