新型コロナによる全国的な自粛が緩み始めている。緊急事態の態勢はそう長くは続けられないのだ。
常に緊急事態に備えている仕事にいればよく分かる。緊急事態宣言が出たとき、そして延長されたときに限界が見えていた。人が死ぬか経済が死ぬかの選択を迫られ、日本は実に日本人らしい判断をする。中道を行く・・だ。
日本人は白黒ハッキリするのが苦手だ。組織の中でも、製品開発でも対局の意見をどっちも満足させようともがく。その結果、オイラの嫌いな中途半端ができあがる。今回も下火になった感染は、さらなる波となって押し寄せてくるだろう。徹底した対応をしてきた韓国やドイツですら再来の恐怖が始まっているじゃないか。
こんなことを繰り返しながら、いつかは人知の結集で感染を抑え込んでいくのだろう。しかし、また別のタイプが発生して同じ悲劇が繰り返される。ウィルスという無慈悲な非生物を絶たなければ何も変わらない。
デストピアＳＦ作品には、世界が荒廃して人類はドームに隔離した世界で住むしかなくなった未来がよく題材とされる。将来、野生の世界に潜む未知なるウイルスから身を守るため、人類はドームの世界に隔離が必要になるんじゃないか。
