シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

リディック: ギャラクシー・バトル

 昨年公開のリディック最新作を観た。前情報無し、期待感をグッと下げて観たら正解だった。(^O^)
 リディックのシリーズ第1作は「ピッチ・ブラック」というB級作品なのだが、この雰囲気に戻したようだ。というより、似せ過ぎの感が強い。巷では酷評の多い2作目「リディック」のスペース・オペラは嫌いではない。むしろ、オイラ的にはこっちの風情が好みだ。だからギャラクシー・バトルという副題に騙された失望もある。
 さて、このエイリアンパターンの作風は暗くグロくシンプルが鉄則。まさに定石どおりの展開なので、その手合いか・・と割り切って観れば裏切られた感はない。いけないのは、ピッチブラックもそうだったが、その手合いだと分かるのに時間を掛けすぎだ。
 中盤まで別の展開を期待してしまうので、エイリアンものだと分かるとガッカリしてしまうのである。出演者の中にギャラクティカのカーラ中尉が男勝りな役で登場してニンマリ。さらに今が旬のレスラー俳優「デビッド・バウティスタ」も出てくるのでリディックとの絡みに期待が膨らむ。なのに・・途中からCGの怪物に集中してしまうのは勿体ない。
 サバイバルで野生を取り戻し、脱出のために呼び寄せる2組の賞金稼ぎ、ここからもっと面白い展開が作れたはず。序盤の回想シーンで騙されたネクロモンガーに復讐するもよし。カール・アーバンの出番があれだけでは可哀想じゃないか。

本作は予告編をちゃんと見てから臨まないと失望する。