シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アポロ18

 昔、アポロ13という大作があったが、これは2011年作の映画である。
 アポロ18というものは公式に存在しない。アポロ計画は17号で終わっているからこれは架空の話であるが、月に降り立ったその18号が何故隠蔽されたのか・・というテーマを作品としたものだ。
 監督、俳優ともにまったく知らない。作風は数分見ればすぐパラノーマル・アクティビティの宇宙版だと気がつく。つまりこれはホラーなのである。1970年代の隠された映像ぽい風情が画面によく現れていて中々リアルに感じる。宇宙服を着たホラーは見ていてこっちが息苦しい。これは若い女性なら過換気症候群になるかもしれない。
 未知の足跡、ソ連の着陸船、不気味な石・・この監督、観る者を引っ張る力量は持っているようだ。後半になって予想通りのエイリアンネタになってくるのが分かってもさほど失望しない。そこしか落とし所がないだろうとの諦めに近い妥協の心情である。まあ、ドイツ軍の基地が見つかるよりはいい。
 ホラーらしさはあるけど、エイリアンの正体がイマイチだ。ここはそう思わせて実はもっと頷ける大きな陰謀があったほうがドキュメンタリー風味が増すだろう。

この予告編は詐欺で訴えられても不思議じゃない。