シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

仮想アースの実力

 オーディオ界で仮想アースを標榜する商品はいくつかある。中でも代表的なのはアコリバのRGC-24だ。
 実はオイラ、こいつを数年前からプリアンプに使用している。しかしその効果はハッキリ検証していない。ただ、背面の掃除をしているときにアース線が取れてしまったことが2回ほどあり、再び背面を覗く機会が来るまで気がつかなかった。(* ´>艸<) つまり、気のせいレベルの商品なのである。(2010/11/12を参照)大層な音質向上をまくし立てる御仁が、試聴中にそっとアースを外して気がつくか実験してもらいたい。
 さて、このRGC-24の中古を借りてきた。何故か?ノイズ・ハーベスターも1つでは分からんかった(2010/11/14を参照)が、2つ導入してハッキリ効果が現れたので、今回もそうかもしれないと思ったわけ。
 2つ目はマランツのCDPに使う。微妙な比較試聴になりそうなので、気合を入れてセットに工夫してみた。ベース部分をCDPのトランス直下に置き、アース線を手前に伸ばしてボディに接地の有無が簡単にできるようにした。システムはメイン系統からTADモニターでニアフィールド試聴する。座椅子を固定して頭の位置まで変わらないように注意した。その結果は・・
 明らかに気のせいではない違いが確認された。期待したSNの改善や高域の透明度向上のような変化は感じられない。というか、よく判らない。変わったのは中域から低域の密度感である。もう、ベースの音はボヤ〜っとした響きがキリっと凝縮して輪郭を表出してくる。ボーカルはさらに顕著な違いがあり、2回りほど顔が小さくなって定位する。ユニークなのは、上方に音像が浮かぶ傾向から、グっと下がってSP中央の奥に微動だにしない像が現れたことだ。流行りの井筒香奈江の「時のまにまに」を試聴すると笑えるほど顕著な違いが確認できた。好みは別として、これが正確な描写なのだろう。この密度が増したボーカルの濃さがたまらない。そうなると聴くべきポイントが分かってくるもので、クラシックでも奏者の位置関係が明確になることが分かる。
 RGC-24はアースループの心配がないので、機器ごとに増やすほど効果が倍増するという。そんなイヤラシイ宣伝も体感してしまうと認めざるを得ない。というわけで、この中古品RGC-24もCDP用として導入となった。


これならアースの接地が瞬時に比較できる。

〜追伸〜
その後ディスクをあれこれ聴いてみたら、大変背景が静かになっているのに気づきました。SNの改善、有りです!\(^o^)/