シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バレット

 昨年公開、スタローンのアウトロー映画。
 この前書き込んだトム・クルーズの「アウトロー」と比較すると、まったく毛色が違うのが面白い。スタローンはまさに正統派のヤクザな殺し屋だ。
 監督がウォルター・ヒルなので、実に堅実な造りで安心感がある。逆を言えば大御所ゆえにその構成は古臭く、昔からあるパターンに沿った意外性の欠片もない展開だ。仁義の熱い殺し屋と正義感溢れるやさ男のデカが凸凹ココンビを組んで、共通の敵を倒すまでの話である。ただ、スタローンの要望でかなりダークな色付けとなっていて、これは正解だ。主人公はあくまでも自分のルールを崩さないストイックな個性が心地よい。というか、スタローンが演じるならこれしかないだろう。デカが相棒になろうが目の前でバンバン殺しまくる。
 共演は「ワイルドスピード」のサン・カン。真面目な刑事が似合っている。クリスチャン・スレーターが悪役の脇で出演。そして何よりも注目したのが、ジェイソン・モモアが非情の殺し屋としてスタローンの宿敵となる。スターゲイトアトランティスでロノンを演じた頃より肉付きが増えたが、ナチュラルな筋肉は健在だ。
オーソドックスではあるが、結構楽しめてしまった。老人とは思えないスタローンに拍手。