シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い

 昨年のアクション・サスペンス作。米国では公開されなかったらしいが、たしかに小品である。
殺人事件を目撃した消防士が証人保護プログラムを受け、敵の追撃にブチ切れてこっちからぶっ殺しに行くという話。実に分かりやすいじゃないか。
 出演俳優は、アクション映画ではよく見る顔ぶれが首を揃えている。なぜか格闘家のクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンがチョイ役で出演している。特攻野郎Aチームで顔を売ったが、まだメジャーになれないらしい。そして、ブルース・ウィリスが暇つぶしに出演している。顔が売れすぎた彼では演技以外の期待をしてしまうので、この役はチョイス・ミスだ。  
 消防士が事件に巻き込まれるアクション映画には、ショワの「コラテラル・ダメージ」が思い出される。あれはもはやスーパーマンに近い消防士が大活躍の娯楽大作であった。本作は俳優も地味だが役柄も普通の消防士である。銃も練習したヤツしか使えないし、喧嘩も弱い。だからサスペンス色が強く、金の掛かったド派手なアクションがあるわけでもない。オーソドックスな造りで、まさに可もなく不可もなくといった作品だ。こんな作品の脇役にブルースが出てくるのだから、スタローンが言うとおり金の亡者なのだろう。ブルースの代わりに無名の演技派男優でも使えば、他に多額の予算を回せて大作にできたかもしれない。
予告を観ればすべてが読める作品であって、意外性も無いからツタヤで100円になるまで待つのが利口だ。