シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

YAMAHA 調音パネル ACP-2 その2

 高密度グラスウールのあった場所にACP-2を立て掛ける。やはりちょっと斜め置きがいいだろう。あとはひたすら聴き込む。慣らし運転後の一枚目、第1印象が浮かぶのに5秒とかからなかった。「ウルサイ!」である。
 まあ、これも予測された先入観をなどっているので失望することもない。  うるさく感じた理由に、明らかにバランスが高域寄りにシフトしている。しかし、これも慣れてくるもので、違和感は次第に消えていった。パネルとして質が高いということだろう。
 中低域は見事にシェイプされ、ベースのデュオのディスクがキレイに解像している。しかしその下の帯域は影響していないためか、低音不足には感じられない。その代わり吹奏楽やオーケストラでは、厚みとスケール感が減退してしまった。
 高域の反射が加味されて、一部の帯域でエナジー感がある。これがディスクによって吉と出たり凶と出たりで、嫌味でないレベルの味が付いたようだ。ミニソネックスを表面に貼れば大幅に印象は変わるだろう。
 予想に反したのは中域で、反射音の影響で前に出てくるかと思ったが、逆に奥行きがクッキリと表現されるようになった。不思議である。ボーカルの深みがグっと増しているのは、前回の電源対策による影響だろう。毎回同じ枚数のディスクを試聴をしているわけではないので、最近使わなかった試聴ディスクは注意しないといけない。
 不思議といえば、聴感上の解像度が全域でアップしたように一音一音の粒立ちがクッキリしていること。高域反射の響きで音場が広くなったという印象はない。むしろ音像を際立たせて、中央に凝縮傾向に感じる。実に意外だ。
 総じて安堵感からは遠ざかり、メリハリ調にシフトした感じで、試しにFALの低域ブースターのイコライズスイッチを、LOWからHIにすると厚みが増して緊張感が和らぐ。結果として、一部は先入観の通りであったが真逆な印象もあって、使いこなしてみたい衝動に駆られるパネルだ。しかし、買ってみたい衝動に駆られるほどお安くない。(。-_-。)

ルックスは良い。