シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ウーマン・キング 無敵の女戦士たち

 2022年製作のアフリカン・アクション作品。ウィキにも載っていない作品で、多分B級品だろう。

 誤解が有ってはいけないので改めて言うが、ここでのランク付けの定義は、単に製作費を指している。(2022-9-2 映画レビューのスタイル 参照)

 本作は、黒人が奴隷貿易されていた時代のアフリカにおける部族闘争を、女だけの戦士部隊を持ったダホメ王国が舞台となって描く作品だ。その内容はフィクションであるが、西アフリカの奴隷貿易に対抗する女戦士の活躍は息をのむ見事な描写だ。そんな時代が舞台でも暗い話にならず、クライマックスは大変素直に感動させてくれ、これは拍手を送りたい良作だと思う。

 出演俳優もいい。主演が名優のヴィオラ・ディヴィスと若手新人のスソ・ムベドゥ、脇にラッシャーナ・リンチやジョン・ボイエガなど。今時の米国俳優でありながらも、アフリカの時代劇にとてもよく溶け込んでいる。スソ・ムベドゥちゃんは初見だが、とっても可愛らしくて朝ドラの主役を観るようだ。画面に登場する人物の9割以上が黒人なので、初めは区別が付きにくかった。でも、すぐに判別できるキャラがあって大変分かり易いのも気に入っている。

 昨今では、日本映画が結構注目されているけど、キングダムの実写版とかと比較するとやはりアチラには一日の長があるなあと感じる。こんな面白い作品が日本未公開だったとは残念な事だ。それだけ日本とは縁の無い歴史背景だということか。


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