シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トランス・ワールド

 2011年作の日本未公開B級SFホラーファンタジー作品。B級といっても幅は広く、本作はC級と言ってもいい低予算映画だ。登場人物は数人、それも大した役者はいない。クリント・イーストウッドの息子が、オヤジの七光りでポスターの中央に居座っている。舞台も林の中のボロい小屋がほとんどで、およそSFらしくない。作風としてはホラー寄りの演出であって、まあ低予算ホラーはヒットの前歴があるからとの計算だろう。
 さあ、コキ降ろしはここまでにして、実を言うと本作にはいたく感心した。似たような作品を挙げることもできるが、少しづつ坂を登っていくかのように全貌が分かっていくスリリングな展開は、見終わって素直に満足してしまった。最初はホラーのように見せて、実はトワイライト・ゾーンのような話と分かり、さらに神様のゲームのようなファンタジーにまとめたのがいい。どことなくシャラマン監督がやりそうな作風だ。
 実はツタヤで何を借りようかと悩んでいたところで、本作のDVDパッケージを見て霊感じみたピンと来るものを覚えて即レジに持っていった。だから全く予備知識なしの視聴で、それが大正解であった。見終わった後にDVDのオマケ収録された予告編を観ると、こりゃ見るべきじゃないと言ってもいい。できればDVDの概要説明も読まない方がいい。興味のある人はツタヤでこの題名だけで検索してレンタルしてみてくれ。


いつものような予告動画は紹介しない。オイラが霊感を受けたパッケージがこれ。