刀鍛冶の里編が11話をもって終了した。アニメーションの利点をフルに生かした映像美と効果満点なバックミュージック、贅沢な声優陣が一丸となった見事な仕上がりであった。
このアニメを観る人の多くは原作を読んでいるだろうから、ストーリーは知っている。そして、それを逸脱することは許されない。そんな枠の中で昇華するのは大変なことだ。宇宙戦艦ヤマトが2199としてリブートするのとは違った困難であろう。
とにかく、個々のキャラ表現が素晴らしかった。それぞれがまったく違うタイプなのに、分け隔てなくファンから愛されるのだから感心する。唯一残念だったのは、この刀鍛冶の里編そのものが原作の中途なので、忠実なアニメ化は中途らしく終わってしまうことだ。これは仕方のない事である。だから最終話を70分と拡大しても、満足感のあるクライマックスで終わらない。
さて、予告された柱稽古編はどのようにして放送されるのだろうか。これは無限城編前の一服タイムなので、2時間くらいのスペシャル放映にまとめそうな気がする。まあ、そのあたりの想像はユーチューバーのファンに任せたい。