シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ノードスト

 バブルボーイを返品した後日、店にはユニットを外したバブルボーイがひっそり置かれていた。やはりUP-103は凄いユニットだった。不思議に思った陶器への固定方法は、ゴムを介して鬼目ナットが付けられていた。惜しかったなあ・・

 ついでに店内をふらつくと、中古品コーナー入口に珍しい電源ケーブルがあった。硬質な細身の螺旋状で、艶のある鮮やかなブルーの被覆が美しい。普及品のインレットにプラグはワッターゲイトの造りから、これは古いものだろう。NORDOSTと印字が有る。これが噂のノードストか・・ハイエンドメーカーだと思っていたけど、やけに安価だ。何だろうか、オイラの直観が「コレを見逃すな!」と言っている。

 ケーブル名はMAGUSらしい。まずは調べてみよう。ノードストは1991年設立で、NASAの技術を用いたケーブルメーカーだと言う。その被覆素材と独自の構造から光の伝搬速度の90%以上を実現しているらしい。MAGUSは一番下のグレードで、芯線は6Nの練り線である。エレクトリが輸入業者であるが、そのラインナップに電源ケーブルは無い。日本のPSE規格に沿わないため、公式に輸入できないのだ。しかし、MAGUSはパスラボ商品のオプションとして2mオンリーで販売できたようである。妙なのは、ネットで様々なサイズが中古市場に出ている点。2001年のPSE規格以前に、市場に出回っていたのだろうか。商品の流通時期が分からないため、謎としか言えない。

 ハイエンドケーブルはフェイクが多い。以前購入した偽カルダスのゴールデンクロスの例もある。(2020-10-25 カルダス ゴールデンクロス そのショック 参照)しかし、MAGUSはノードストの最廉価ケーブルで、当時の国産と比較しても同レベルの商品だ。偽物を作る意味が無いだろう。

 どうやらノードストの音質には突出した定評があるらしい。それはスピード感やキレだ。これを知ってオイラの琴線に触れた理由が分かった。コイツをX-03SEの尻に刺してみたい!今なら返品したバブルボーイの返金がある。結局、オイラは自分の勘を信じたのだった。      ~つづく~