シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カルダス ゴールデンクロス そのショック

 2018年の正月にゴールデンクロスの中古らしきケーブルを試聴し、気に入って今でもTADのお尻に刺さっている。(2018-01-07 カルダス ゴールデンクロス 参照)ケーブルが固く、また機器背面に入るのに動かすことが多いため、バナナプラグに無理なテンションが掛かったのだろう。プラグのブレードが折れてしまった。

 SP端子の中に折れて入り込んだら面倒になる。ということで、バナナプラグを交換することにした。そもそも、このBFAタイプのバナナプラグは純正品ではあるまい。熱収縮チューブを剥いてプラグを外してみた。すると、このBFAタイプは電工ショップで買った100円のものと同じである。そこで、再びこのケーブルは偽物ではないかと思えてきた。

 たしかに表面のロゴは、カルダスのホームページにある真贋の見分けで確認すると本物っぽい。しかし、第1シース上から見聞される撚りピッチは緩やかすぎる。クロスシリーズは90度に撚っているので、画像を見ても本物はもっと螺旋が強い。また今回、よい機会なので裸線を確認してみた。すると、中身は4芯を束ねた緩いツイスト線(何のため?)で、線材に何の工夫もないではないか!銅線の本数も少なく、黄金比径でも何でもない。また、リッツ線とも思えない。熱収縮チューブにカルダスの刻印がなく、プラグも違うのは前オーナーが取り替えたのかと思ったが、ネットで全く同じものを見つけた。そもそもエナメル被覆されたリッツ線なら剥き直す素人はいないだろう。

 コイツは限りなく偽物だ。そこで、以前のアクロテック6N-S1010に戻してみる。するとどうだ!あれほど激変したと思った音が大して有意差無いではないか。これはショックだ。結局、これはカルダスの本物だろうという期待と先入観が幻聴を作り出したのだ。再度繰り返しても変わらない。もはや偽物という確信が先入観になっている。オーディオは自己満足の世界、知らない方が幸な事もあるのだ。

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こりゃカルダスじゃね~だろ。