シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ベルデン PS1850

 PS1850は、オーディオ用電源タップのレジェンドの一つで、アナログファンから絶大な人気があるらしい。安価でありながら造りは頑強で、部材はオリジナルパーツだ。これに電源ケーブルが付いたPS1650MK2というタイプもあり、なんと価格は変わらない。オイラはケーブルを変えてみたいので、インレット仕様のPS1850を選んだ。

 合わせる電源ケーブルは手持ちで済ましたい。在庫の中で、オルトフォンやハイエンドホースは短く使いにくいので却下。結局、ベルデン(14GAモールド)、日本オーディオ(初期品)、アクロテック6N-P4020(フルテック仕様)の3本を使ってみる。

 まずは素性を観たいので、前段機器すべてをオヤイデのOCB-1SX V2から差し替えてSACDで比較してみよう。ちなみに現時点との比較なので、Λ5.36、ノイズハーベスター、NCFクリアラインといった並列型ACグッズはそのまま使用する。

 ベルデン(14GAモールド) ベルデンの個性がそのまま出てくる組み合わせだ。何ともはや、強烈に積極的だ!強音から弱音までクッキリと爽快に噴き出してくる。ジャズやロックを聴けばノリノリで、こりゃサイコーだ。でも濃厚で音圧が高いため、バロックをこれで聴きなれてしまうとヤバイ気もする。

 日本オーディオ(初期品) 見た目は頼りなさげであるが、詰まる感じも無くとても素直な音だ。密度の高い音像でありながら、奥行きや広がりは浅めである。意外な低音の量感があって、力で押すタイプではない。良くも悪くも地味な印象だ。

 アクロテック6N-P4020(フルテック仕様) 瞬時にアクロの音だと分かる滑らかさがある。高域は一番大人しく音像は大きめで、広い音場感が持ち味だ。ただし、現在のスピーカーケーブルが6N-S1010なので、個性が強調してしまった印象がある。(6N-S1010と6N-P4020は、被覆の色と硬さ以外はまったく同じケーブル。)

 こうして聴いてみると、現用のオヤイデOCB-1SX V2の良さも分かってくる。特に高域の凛とした透明感はOCB-1SX V2が優れる。さあ、どうブレンドしてみようか。今はベルデンコンビの強烈なインパクトを混ぜてみたい気がする。