シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アースラインノイズフィルターの再検証 その2

 サウンドナイトを外して直接電源ケーブルをアンプに刺すだけなので、作業はいたって簡単だ。ただし、首都高速のように立体交差する他のケーブルを避け、狭い中を無茶な体勢でやらねばならない。さらに埃掃除も兼ねてである。さあ、どうか。

 第一印象を言おう。何も変わっていない・・背面がスッキリとしたので、音もスッキリとした印象に引っ張られるかと言えばそうでもない。逆にSNが低下したとも思えない。でもまだ判断できん。ソフトを変えて次々と聴き込んでいく。こんなときは同じソフトに固執しないほうがいい。すると、音が平面的でノッペリしていないか・・ベース音が少し軽くないか・・歌謡曲が喧しくないか・・と、気のせいレベルのモヤモヤが生じてきた。

 比較試聴は後から聴いた方が良く聴こえる。極端なケースは別として、これはよく言われる人間の心理だ。それなのに、気のせいレベルとはいえ違和感があるなら捨ててはおけない。面倒でも、もう一度サウンドナイトを戻して聴いてみよう。気力の低下もあり、翌日再確認した。

 今度はハッキリ違いが分かった。クラシックは奥行の再現が違う。平面的に聴こえたのは間違いでは無かったのだ。それ以上に、昔の岩崎宏美の曲だと違いがよく分かる。外した時はやはり荒れて喧しく、付けると嘘のように聴きやすくなる。低音の再現に差は無かっさた。おそらく、CDトラポを最近88.2kHzにアップサンプリングして聴いているので、44.1kHzの頃の張りのある低音の記憶が混ざったのだろう。

 聴感上はサウンドナイトを付けた方がよいという結論に至った。しかし、不思議である。アースが繋がってない現状で、オイラには改善する理由が見当たらない。ネットをググってみると、評論家の朝倉怜士氏がその効果を絶賛して自宅使用しているという記述を見つけた。なんと、彼の自宅でもアースを取っていないらしい。改善理由について「面白いのは、うちの視聴室はアースを利用していないのに効果があったこと。これだけデジタル機器を積み重ねているので、それらの間で疑似アースが生成され、そこにデジタルノイズが載っているのでしょう。」と説明している。う~む・・そんなこともあるのか (´ω)

 まあいいか、理屈で聴くのはオイラらしくない。再検証してサウンドナイトは無駄ではなかったと納得できたのだから良しとしよう。