シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

パルシャット

 パルシャットとは旭化成が発明した電磁波を熱変換して消失させる不織布で、非磁性体だという。現在ではオヤイデがシールタイプにして、オーディオ機器の電磁波対策ツールとなっている。テープ状のものからシート状のものまであり、自由にカットして機器に張り付けて使用する。これが結構高価で、たかがシールに何千円も出すのは・・と感じていた。

 実は10年ほど前、エミライという会社がパルシャットを使ったミュニメンタム101というアクセサリーを発売してる。すでに現行商品ではないが、先日オイラは中古品をCD1枚ほどの安値で手に入れることができた。

 実物は一遍25㎝の正方形で、シートというよりパネルに近い。パルシャットをカーボンシートでサンドし、アクリル外装で仕上げてある。DACの天板上に置いてみよう。DA-5000Wは木製ケースなので電磁波対策は効きそうだ。

 微妙である。設置が面倒な比較試聴なら気のせいレベルで終わったかもしれない。幸い最も簡単に比較できるので、天板の場所を変えたりソフトを変えていくと、明らかな違いが見えてきた。SNが良くなり、音の隙間がハッキリして見通しが改善しているためか、ボーカルの濃度が高くなって聴こえる。これは下品にエコーを効かせた録音の古い歌謡曲を聴くとよく分かるもので、大変喜ばしい。また、ボリュームを飽和寸前まで上げて比較すると、質を維持する余裕が生まれているのが分かる。この差に気付くと価値が大きい。なにしろ、「これでは聴けない」から、「まだ聴ける」の違いなのだ。

 試しにX-03SEの天板にも置いてみた。アルミの厚板なので、効果に期待をしなかったが、前記の効果はここでも分かる。感心したのが、X-03SEの持ち味は削らずに質が向上していることだ。電磁波対策は音の好みに合うか否かとは別次元で、基本的な改善をしているということだろう。

 1枚しかないが、簡単に置き換えられる。でもオイラは面倒になるだろうな。