シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

TR-Pad-EX その4

 TR-Pad-EXとは、ティグロンとレクストが共同開発した制振アクセサリーで、以前自宅試聴して戻せなくなる効果を魅せた小判のような物体だ。(2021-9-21  TR-Pad-EX  その3 参照)あのときは何故こんなもので音が変わる?と思ったものだった。貸出品の自宅試聴なので、何の先入観も無い。あるとすれば変わるわけないだろう・・だ。結局中古品が2枚売られていたので購入し、今でもトラポとプリの土台に置かれている。

 隣町のショップで、再びこの謎の小判の中古品が2枚あるのを見つけた。聞くと以前買ったときよりずっと安い。もう効果があるのを知っているので即購入だ。今度はどこで試そうか。ここは新参者のX-03SEと、外部クロックのD-03Xがいいだろう。音楽でなく、音を聴くための装置と割り切ったこの前段機器にどんな効果を魅せるのか。静かな日曜日、サブシステムでニアフィールド試聴する。ソフトはDMPレーベルだ。

 驚くほど違う。ベースの輪郭、質感がまったく別物。ボンボンがズンズンになり、音が気持ちよく腹に響いてくる。また、声にまとわりつく靄が払拭してスッキリした。ただ、ピリっとした鋭いエッヂが若干滑らかになった気がする。キレは削がれておらず、これは研ぎ終えた刃先のバリが取れたようなものか。

 やはり、こんなものを置いただけでこの変化は不思議でならない。アンプ系でも変化を魅せるのか興味深い。

 ティグロンのホームページを見ると、すでに生産は終了している。2社のコラボ商品なのでしかたがない。なお、本来は床やラックの棚板に直接置いて接地面の制振と定在波抑制を図るものらしいが、オイラのシステムはすべて何らかのオーディオボードが敷かれている。その上に置いても上記の効果があったのだ。