シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

TR-Pad-EX その2

 借りてきたTR-Pad-EXをどこに使おうか・・ちょっと困った。我が家の機器は狭いラックなれど、それぞれ全てベースボードで対策されている。つまり、すでに制振性のある土台に置かれているのだ。とりあえず、最近手を掛けてきたトラポの下に置いてみよう。置き場所は機器中心の1㎝手前だという。中々厳格である。しっかりメジャーで計って、比較試聴するたびに正確な場所に差し入れてみる。結果、気のせいレベルなら早々に切り上げるつもりだったが、試聴ディスクを紹介できないほど長時間に渡る確認作業となった。

 信じがたいが、返したくないというのが実感だ。何度も元に戻したり、時間を置いてみたり、あらゆるディスクで確認したが、明白に音が変わる。それも、正道を行く改善である。クラシックは深く細かく広大に、打楽器の音離れは俊敏に切れ、ジャズやロックのハキハキした積極性が出る。立体的な出音が素晴らしく、SNがアップしている証拠だ。驚くべきは、ウィリアムス浩子の伴奏ピアノの余韻がまったく変わっていることだ。スピーカーにピーキーな余韻が張り付いていたのが、まったく消え失せているではないか。音として聴こえる明らかなノイズが無くなったのだ。これはマジで何度も聴き直した。我が家では、TR-Pad-EXの有無はブラインドでも100%当てる自信がある。

 トラポの土台は最近念入りに構築したばかり。それでも振動の影響がそんなにあるのか?それとも定在波が大きいのか?これほど改善する理由は何なのか・・思えば、レクストはレゾナンスチップに始まり、ずっと音のツボを刺激する針治療のようなメーカーだ。これまでそのツボはユーザーが探してきたのだが、今回は明確にポイントを教えてくれている。つまり、ツボを押さえた音がこれなのだろう。これはRS-SQUAREも置き場所を再検討してみたくなった。

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