シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

選択その5 アナログかデジタルか

すでにアナログプレーヤーを押し入れに入れて何年も経つゆえ、結果は出ている。
しかしそれでは話にならない。年齢的にアナログ思考でもあり、時計も数字が表示されるタイプはダメだ。数字を見てから一度アナログの針位置を想起して時刻を理解している有様。DACのデジアナ変換みたいなものか。
 アナログを止めてしまった理由は、面倒な手入れや気遣いが嫌になっただけで、音が云々ではない。しかし、CDに乗り換えても結局あれこれと面倒な儀式をしている(消磁や静電気除去、清拭など)ので、同じことだ。むしろ、今更重量級のアナログプレーヤーを出してきても置くところが無いのが本音だろう。CD棚でも手に余るのに、レコードをリビングに置く場所はない。
 音の点で言えば、故長岡鉄男氏は究極のアナログはデジタルを凌ぐと言った。あれから10数年、デジタル技術の進化は立場逆転しているのではないだろうか。アナログの音が良いと言う要素は、物理的な視点ではなく、音色に独特な心地よさがあるからだろう。ただし、昨今のアナログブームはファッションとしてのレトロ回帰なので関係ない。
 デジタルも近年では入り口がハイレゾの配信という形に変わってきている。音的には有利なのに乗り換えた趣味人をあまり聞かない。店でもあまり積極的ではないのだ。何故だろうか?
 配信オーディオは形が無い。パッケージソフトのように愛でることもなく、コレクションにもならない。年配者はデジタルといっても、アナログ風情を味わっていたいのだ。アキュのプリがAAVA方式を取っても、わざわざノブを回すボリューム機構を残したのが良い例である。
 これからも、デジタル機器をアナログ感覚で使って行きたいと思う。