シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

パッセンジャーズ

 2008年公開のB級サスペンス・ファンタジー作品。

 アン・ハサウェイパトリック・ウィルソンがダブル主演し、デビッド・モースやクレア・デュヴァルといった癖のある役が似合う脇役が揃い、序盤は明らかに航空事故の責任隠蔽を暴く社会派ドラマを思わせた。中盤までその路線で引っ張り、おかしなシーンを挟み始める。そして、クライマックスで怒涛の真実が明らかになる筋だてだ。

 誰もが社会派サスペンスにしては主役同士の恋バナが長くて飽きを感じるだろう。それでも妙な緊張感を感じるので、スリラーとしての期待が高まっていく。終始、女主人公以外は何かを隠しているような雰囲気を持続させているからだ。

 ユーチューブでどんでん返しの作品に本作がよく紹介されるので、余計な事を観賞中に考えてしまう。実際、オイラはラストのネタを早い段階で予想が付いてしまった。あれだけ社会派路線でカモフラージュしても、わずかなヒントでバレてしまうものだ。おかげで楽しみも激減してしまったわけだが、この衝撃の真実は「シックス・センス」と同じものである。しかし、シックス・センスほど練られた脚本でもなく、リピートしてみたい気も起きない。それでも大人のファンタジーとして心を温める作品であって、同じラストを辿る他の類似品より遥かに品が良いと思う。


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