シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

劣化したSACD その2

 劣化したSACDとして、信号面が白く変色した山口百恵の中古SACDを以前紹介した。(2018-1-24 劣化したSACD 参照)あれが特殊なケースじゃないことが判明した。

 まずは画像を見ていただきたい。どれも共通しているのは、ディスクの外周から徐々に進行しているらしい点で、空気中の何かがディスク内部を酸化もしくは腐食させたか、持った時の皮脂の付着が原因と考えられる。オイラは中古で購入することが多いが、camomile Best Audioは当時新品で購入しているし、専門誌でも優秀録音ディスクとして話題になったものなのでショックだ。

 以前紹介した山口百恵のハイブリッドディスクは劣化が激しく、最外周に記録されたラストの曲は、CDは読めるがSACDは音が飛んでしまった。今回のディスクはいずれも読み込みに問題は無かったが、正常な音質なのか疑問は残る。

 なぜSACDなのか。通常のCDも同じ状況なのかもしれないが分かり難い。SACDは信号面がゴールドなので分かりやすいのだ。それでも今回見つけたディスクはどれも初期症状のためか、光の角度によっては劣化が見えなくなる。この事実の恐ろしいのは、もし空気中の問題だとしたら店頭に並ぶ新品でも信用できないということだ。ディスクは真空パックされているわけではないのだから。

 オイラも還暦を迎えたし、先も見えたので今更ソフトの変更をする気はない。しかしポリカーボネイト製のディスクは早々に終焉するだろう。

外周右下が劣化し始めている。

外周の至る所で劣化してきている。

内側まで劣化が侵攻してきている。

※CD劣化でググると、様々な劣化ケースがあるらしい。たしかに、アルミが剥がれたり信号面がクレープ状になる?(これは超微粒子研磨剤で修復した)ケースもある。しかしそれは希で、今回のようにSACDが外周部から劣化するのは大変多い。