シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ミスター・ガラス

 M・ナイト・シャマラン監督によるSFエンターティメントで、「アンブレイカブル」と「スプリット」続編であり、おそらく完結編。

 シャラマン監督は「シックス・センス」という傑作を出したがゆえに、後の作品作りで首を絞めてしまった。アンブレイカブルも単体で観ると面白いのに、傑作と比較されてインパクトが薄いとか揶揄された。しかしこの監督は性格が図太いのか、16年も経って予告なき続編を作った。それが「スプリット」である。このラストには驚いた。よくもまあ、自分の追っかけファンのために仕組んだものだ。そして、本作である。

 シャラマンらしい間と、捻ったクライマックスに味わいを感じる。しかし、やはり2000年公開作品の続編を作るには遅すぎる。不死身のヒーローを演じるブルース・ウィリスが爺になってはいかんだろう。存在感という意味でも、若手のジェームズ・マカヴォイの怪演に喰われっぱなしだ。サミュエル・L・ジャクソンもしかりである。

 そもそも突飛な能力者の存在を、アメコミ雑誌のヒーローと直接関連付けるのは、現実世界のリアリティに沿う設定では無茶な話である。謎の歴史的発掘物の記述に特異な能力者のことが・・とかなら分かるが。


【映画 予告編】 ミスター・ガラス