キングダムの映画が好評で、続編の「～遥かなる大地へ」が公開となった。そのPRで地上波にて前作を放映したので拝見した。その出来によっては続編を観に行ってもいい。
観終わって思ったのは、予想以上に頑張って魅せているということだ。話は、最初から秦王の義弟の反乱を鎮めるまでを描いている。映画化する上で丁度よい区切りだ。それでもかなりスピードアップしないと描ききれない。余分なシーンを入れる間は無く、ほぼ忠実に原作の流れに沿った上で観客を納得させるのは大変だろう。その意味で、配役に選ばれた俳優たちは実によく演じていたと思う。漫画の実写化では俳優への違和感が大きなハードルになるところ、しっかりその役にハマっていた。昌文君や王騎には不満もあるが、実写化の落とし所として我慢すべきレベルであろう。山の王を演じた長澤まさみは迫力不足ではあるが、結構色っぽいので許すとしようか。(*´ω｀)
かなり凝縮した展開を余儀なくされていたが、違和感のないカットだった。王宮内の戦いは、ランカイと左慈の決戦順を入れ替えている。これは、映画化する上で良い判断だったと思う。一つ残念なのは、当時の広大な中国風情をロケーションとCGで見事に再現してくれているのだが、綺麗に見せすぎている。もっと雑然とした戦国時代の見通しの悪さを表現して欲しい。せっかくのスケール感が生きずにスタジオセット臭さくなってしまう。そのため、ハッキリ見えるが、奥行きのあるリアリティを感じ難くしてしまった感がある。
さて、公開中の続編を観に行こうか？清野菜名の羌瘣を観たい気もするが・・
