シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ボストン・ポップス・オーケストラ

 ボストンポップスオーケストラと言えば、ジョン・ウィリアムスの名前が浮かぶほど映画ファンなら誰もが知っている。昔から有名だったが、ジョン・ウィリアムスが常任指揮者になって超メジャーな楽団になったと言っていい。当然、オイラもCDをもっているが、ここで取り上げたのは中古ショップで2枚入手したものが結構ユニークな音だったから。

 実は、ボストンポップスの録音は今でも他を蹴散らすほど音が良い。さらに古いフィードラーが指揮をしたSACDでも驚愕の好録音である。目に見えるほど立体的な楽器群と凄まじいDレンジ、そして迫力が素晴らしい。FALの再現する音場とのマッチングが最高なのだ。

 今回入手したCDは、丸善メイツが発売したセットものがバラ売りされたもので、高級な紙ケース仕様である。本来セット売りなので個々のライナーノートは無い。調べるとミレニアム以前の記念発売品のようである。オイラが注目したのはゴールドCDだということ。おそらく、マスタリングも無く、豪華演出のための仕様だったのだろう。趣味人にとってはこの音質が興味深い。

 オリジナルのCDと比べて極端にゲインが高い。だからボリュームに注意が必要だ。贈答用セットを貰う人はマニアではない配慮で音圧を上げた収録なのだろう。ゴールドCDは広い音場に滑らかな音という印象を持っていたが、これは真逆である。音場はむしろコンパクトで音抜けとキレがいい。スピーカーケーブルをカナレ4S8にした持ち味がそのまま出ている。スカっとするが、多少耳にキツい。

 ボストンボップスをよく聴いていたのは90年代頃で、当時はB&Wのマトリックス801を使っていた。低音過多で抜けの悪いバランスだったため、当時のCDを再聴すると低音が寂しく聴こえてくる。それでもボストンポップスが好録音だと言う印象は変わらない。