その3を書きこんだのが2019年の4月で、しばらく様子を見ていた。当時は塩ビ管固定用のフロアーバンドを活用することを思いつき、してやったりと悦に入っていたっけ。しかしこれも不都合が無いわけでもない。
当初はほとんどの機器の電源インレットをこれで固定していたのだが、機器の背面は狭いのでフロアーバンドの2本の脚が邪魔になる。他の端子の使用に支障があるのだ。まあ、フルテックのNCF Boosterじゃないのだから文句は言えない。しかたなく、プリとパワーアンプのインレットは固定しないでいた。その弱点に手を付けることにする。
ここは悩まず、柴崎功評論家のアイディアであるスパイク固定支持を採用しよう。以前、サウンドナイトへのインレットに使って好結果を得たのだ。(2019-4-11 電源ケーブルの振動対策 その3 参照)さっそくその準備として、ホームセンターでステンのネジ各種と高さ調整のジョイントなどを買って作業に入った。
金属のスパイク系は音が痩せやすい印象があるので、バロックの弦やジャズベースで確認したが、痩せるどころかブリン!と力強いベースがゴキゲンだ。量感が絞られた印象は無く、むしろアップしている。バロックの音場がさらに広くなってスケールが大きく見通しがいい。真正直に言って、かなり劇的な変わりようだ。フロアーバンドで固定するとデッドな方向にシフトするが、これはむしろライブな傾向である。よって、バランスを考えた対策チョイスが必要だ。 ~つづく~
J1プロジェクトのS35HB-Jを電源インレット固定に使う。