シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

X-03SE 我が家へ

 SACDプレーヤーが更新され、掘り出し物のエソX-03SEが我が家にやってきた。オーバーホール後でもあり、まるで新品のような梱包である。本品を2重箱から出して、3重の包装を剥がす・・まるで重要文化材でも運んできたようだ。そして実物を手に取り、小振りながらその重量感に懐かしさを覚えた。マランツの前はP-50SやVRDS-25を使っていたので、元の鞘に戻った感がある。

 慎重に狭いラックの中にそろそろと押し入れていく。上段のG-03Xとのルックスは見事!もはやどんな音でもいい。寺島靖国御大いわく、音なんて後でどうにでもなる。でもまあ、このSACDプレーヤーを導入する音作りの狙いもある。実はマランツのSA-11S2の音は、CECのトラポ+日本オーディオのDACの音と似ていたのだ。というか、好きな音に調整するとどうしても似せてしまうのだが、芯の強い時代のVRDSなら手を加えても個性的な住み分けができる気がしたのである。だから今後の調整はそこが目標となる。まずは素の音を聴いてみよう。20年以上ラック内にあって固着してしまった特殊発砲コンクリートボード上にそのまま置く。電源ケーブルも付属品だ。アナログ出力はマランツのときと同じXLRとし、デジタル出力はオフとする。

 いきなり高解像で音像の輪郭超明瞭な音が出てきた。大変明晰でキレが良く、まさにカチっとした狙い通りの音だ。この高密度で透明度が高い粒子が飛んでくる様はP-50S以来だ。近年聴いたことのないハードな音である。優しさは微塵もない。高域が鋭く冷たい響きが乗って緊張感が高いのは、発砲コンクリート上にそのまま置いているのだから当然だろう。これは期待以上の大当たりの気がする。この後の調整が実に楽しみである。

G-03Xと並ぶと実にカッコイイ。