シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

CEC TL3 3.0 の調整 (電源)

 土台を固めたことで、より安定した音質が得られたようだ。やはりボーカルが滑らかで色濃く、音場がパウダー状に拡散しなくて温かい空気のような感じだ。これらはお気に入りの個性なので、今後の調整で犠牲にしないように留意しなければ。ただ、困った事もある。同じ個所で音飛びを起こすディスクがあることで、 SA-11S2では問題ないのだ。おそらくディスクの問題だろうが、音質のため補正サーボが少ないのだろう。ソフトの状態や振動にシビアなのは専用トラポにはよく見られる。

 さて、現状の音を SA-11S2で再生するSACDと比較してみよう。音源は中森明菜のベスト盤。7㏈ほどゲインが違うので、ボリュームを合わせて試聴すると、SACDは全ての音がドバっと出てくるが、TL3 3.0は奥ゆかしい出方だ。それ以外はほぼ変わらない。大差ないのは、元々CD再生の方が音が良かったので不思議でも何でもない。これはDACのDA-5000Wによる所が大きい。そこで、電源ケーブルをSA-11S2に使っている日本オーディオ PW-7000と交換してみる。フルテックのNCF Boosterも付けたままででだ。

 これは凄い!土台を変えたとき以上に音抜けが大改善だ。スカっと切れ込んで音圧まで上がって聴こえ、奥ゆかしさは吹っ飛んだ。この開放的な音の出方は他メーカーでは得られまい。その代わり、奥行き感が浅くなった気もする。音抜けの向上は、 PW-7000が2芯で商用アースと分離していることも一因にあるだろう。ちなみにSA-11S2はインレットにアースピンが無いので、サエクPL-5800に変えても商用アースとは接地していない。この交換は合理的だ。

 この時点でまずまずのパフォーマンスになった。まだやってみたいことはあるが、しばらく聴きこんでみるとしよう。

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追伸 後日、 サエクPL-5800を装着したSA-11S2でSACDを聴くと、これがまた実にいい。デジタル出力を切ったことで、今まで無かった実力が出たのかも。PL-5800の奥ゆかしさも相まって、バロックやオペラの品のある美しさはたまらない。SACDの面目躍如である。