マランツのSA-11S2に不満はないので壊れるまで使うとして、なるべく長持ちさせたい。ピックアップの交換ができないとなると、何か別の方法を考えねばならない。そこで以前から気になっていたのが、ベルトドライブのCDトランスポートだ。
となればCECである。もはや会社自体が無くなって専属修理業者が細々と作っているという、まさにガレージメーカーだ。しかし、CDをアナログプレーヤーのようにベルトで駆動した音を悪く言う人がいないのである。趣味人は口を揃えて絶賛し、アナログのような音がすると言う。CDのアナログっぽい音とはなんだ?また、そんなに音がいいのなら他の大手メーカーが採用しないのはなぜだ?その謎と魅力をどうしても知りたくなり、懇意の店にメーカーの貸出し試聴ができるか聞いてみた。すると可能らしいので、お目当てのTL3 3.0を借りることにした。もちろん、気に入れば購入前提だ。手ごろなCD専用トランスポートがあれば、SA-11S2はSACD専用とすることで使用頻度も少なくできる。今更CD専用トランスポート・・と思われようが、ファイル再生はおろか新曲のソフト自体に興味が薄く、既存のCDソフトがより良く長く聴くことができれば満足なのだ。
貸出し試聴を申し出て2日後には自宅に持ってこれた。いきなり驚いたのが重量である。フルサイズといっても小ぶりだし、確か中身は外国製品のようにスカスカのはず。なのに何でこんなに重いのだ?まずは素性を知りたいので、癖のないコーリアンのボードに直置きし、そのまま44.1㎑で試聴する。ソフトは耳タコ試聴盤を数枚使おう。
ふ~ん・・別にどうってことない音だ。ベルトドライブになることで何かもっと、根本的な違いを期待していたのでガッカリである。まあ、知らない家に来て初日じゃ緊張しているのかもしれん。( ̄▽ ̄;) ~つづく~