シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アンチ・ライフ

 今年の正月公開だったB級SF作品。新型コロナのため、映画は不作もいいところで、こんな駄作が正月映画になるとは世も末だ。

 主役はほぼ無名の若手で、準主役としてブルース・ウィリスが登場する。彼がほとんどの製作費だろうと想像でき、その配役もブルースらしさのあるものだ。著名人は老後のパート業務も高収入で好きなことができる。実に羨ましい。脇で「ミスト」のトーマス・ジェーンが出てくるが、もっと活躍の場があってもいいのではと思う。

 さて、SNS上では散々こき下ろされているので、同じことを言っても意味が無い。少しでもいいところを探したところ、その内容と展開は妙に懐かしさを感じるものがある。それは20年以上昔の郷愁だ。DVDが世に出る前、レンタルショップではVHSテープを貸し出していた。当時SFコーナーにあった無名のB級作品を結構観たが、その頃の作風と同じなのだ。エイリアンやゾンビ系ホラーにスプラッタ色を付け、クライマックスは稚拙なVFXとダサい怪物の登場。ハッピーエンドは決して迎えない・・

 ある意味、こんな程度でまとまる作品だから味があるとも言える。これは子供の頃、弩派手な着色料を添加した毒々しい飲み物が美味しかった思い出と似ている。本来のB級テイストと言っていいかもしれない。そう考えると、A級プライドの高いブルースは本作には不要でむしろ邪魔である。客寄せパンダは害しか生まないからだ。


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