シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

チェスキーのテストCD

 先日、中古CD屋で掘り出し物を見つけた。それはチェスキー・ミュージックのリスニング&テクニカル・テストというCDだ。

 チェスキーレコードは高音質で有名なレーベルで、オイラはアナ・カランの生々しいボサノバで知った。このテストCDが1枚500円(しかも新品!)でVOL.1とVOL.2が売られていて速攻で購入。輸入盤であるが、オーディオ評論家の小林貢氏、故-斎藤宏嗣氏が解説しているのでありがたい。共に前半はチェスキーのサンプラーで、後半がテストプログラムの構成だ。さっそく聴いてみた。

 さすがチェスキー、サンプラーを一聴しただけでも並みの音質ではないのはスグ分る。しかし面白いのはやはり後半のオーディオチェック内容だ。ワンポイントマイクの収録に拘るチェスキーらしく、左右の移動、距離を変えての奥行き感、デッドからライブの音場変化等、音の出方をチェックするプログラムとなっている。オイラの重視する項目だけに実に有用だ。

 大変ユニークなプログラムに、オリジナル・マスターの音と100回コピーをした後の音の比較や、2ドル、45ドル、500ドルの価格差を持った3種類のデジタルケーブルの音質比較がある。しかし悔しいかな、オイラは何度繰り返してもその有意差が認められなかった。

 VOL.1のラストにとんでもない音が収録されている。それは業務テスト用の1002.3Hz矩形派Level:0ⅾBというもので、発信30秒前にスピーカー破損の危険通告がアナウンスされる。ところがこれが英語で、おいらはウトウトしていたためそのまま再生に入ってしまった。凄まじい発信音にオイラはアンプが壊れたか?と慌ててボリュームを落とすことに。チェスキーは相対的にゲインが低いので、音圧高めで再生していたのでスピーカーが心配だったが、使っていたTADモニターはさすがに丈夫で問題なくホッとした・・

 この2枚のチェックCDは1990年に作られたものだが、この30年間にCDは何も進化していないんじゃないかと思える高音質である。最新器材で作られた最近の高音質CDより、なぜか生々しくリアルなのだ。

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