シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー177号

 2020年の夏号は寺島レーベルのサンプラーが付いている。これがただのサンプラーではなく、寺島レーベルの音の変遷が分かるチョイスとなっていて、記事と合わせて実に面白い。寺島靖国御大の好みが変わっていくのが分かり、初期の音源を大変恥じているのだが、これはこれでデフォルメチックな楽しさがあっていいと思う。たしかに近年の録音は奥行き感があって好ましいけど。脱線するが、同レーベル最新ディスクの「ソー・テンダリー」は抜群にいい音だ。

 さて、本誌の記事の方は今回珍しく興味深いものが多い。各評論家が電源タップを作成して音質を競うアイデアは新しい。スピーカー工作は以前からあったものだが。

 エントリーRCAケーブルの比較試聴はつまらないが、空き端子ノイズ対策アイテムの集中試聴には驚いた。よくもまあ、こんな微妙な対策グッズを個別に試聴評価して記事にできるものだ。

 福田屋コーナーでは、CDをCDRに焼き直すことで音質向上させる方法が発表された。知らない人は「ウソだあ!」と思うかもしれないが、実は福田雅光氏は、月刊ステレオ誌2014年4月号で同様の実験結果を発表している。当時これを読んだときは衝撃を受けた。CDがソースであるオイラは、ぜひ確認してみたいと思っていたのに早6年も経ってしまった。これを期に安価なデュプリケーターを買ってみようと思う。

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