シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー179号

 冬号であるが、特にクリスマス特集のような風物を企画するようなことは無い。そんな姿勢は嬉しい。

 さて、今月にはオマケとしてアコリバ・レーベルのサンプラーCDが付いている。そもそもアコリバがCDを出していたこと自体知らなかった。たしかに著名なアーティストからも信頼を得て、その録音に加担してきた経歴がある。サンプルは15曲で60分以上にも及ぶ豪華版だ。やはり音は素晴らしい。かなり広い空間で録っているようで、奥行き感が見事だ。高域の繊細な伸びが実に美しく、会場ノイズもリアルに捉えている。クラシックではこれをノイズとは思わないのである。演奏もかなり個性的で面白い。しかし、すべてクラシックの小品であるのが不満である。ジャズ系やボーカルも織り交ぜてもらいたかった。

 記事については、恒例のオーディオ銘機賞とオーディオアクセサリー銘機賞が今号の主体だ。何が金賞になろうがどうでもよい。どうせメーカーの提灯持ちだ。ただ、本誌のリーダーとも言える福田雅光氏が、注目すべき観点について苦言を呈しているのが面白い。本音をカミングアウトする最近の彼の記事は、核心をついていると思う。実際、オーディオ製品はそのアクセサリーも含めて高価になりすぎだ。オイラのような長年の趣味人は、その行き過ぎた風潮にウンザリしている。

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