ベートーベンの生誕250周年で色々と記念企画が行われている。モーツアルト生誕250周年のときもそうだった。
NHKでは教育TVで日曜日の夜にベートベンの特番を組んでおり、地方のオーケストラによる演奏などが放送されて実に興味深い。
やはりベートーベンは交響曲が魅力的だ。実は初めてクラシックに興味を持ったのは「田園」のレコードだった。小学６年生の時である。中学生になって、僅かな小遣いを貯めてカラヤンによる交響曲を1番から9番まで集めたものだった。やはりドラマチックな3番、6番、7番、8番が好きで、映画音楽にも傾倒した発端となった。誰もが知っている5番や9番は、あえて聞かない偏屈な子供だったと思う。
1994年に「不滅の恋/ベートーベン」が劇場公開された。SFやアクションではないが、主演のゲイリー・オールドマンが好きで拝見した。伝記映画というより、サスペンス風の作品だったが、とても感動的だったのを覚えている。劇中の音楽をショルティが監督するという贅沢な布陣で、彼の手による交響曲もCD時代になって集めたが、カラヤンよりテンポが遅くあまり気に入っていない。不滅の恋もNHKで放映してくれないだろうか。
