シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ブラッドショット

 新型コロナに負けずに、今年の春に公開したヴィン・ディーゼル主演のSFアクション作品。

 彼の裏方能力なら、この程度の作品の製作から監督までやってしまうであろうが、本作の監督は本邦デビューの新人である。内容は、始めの展開から石ノ森章太郎による初代仮面ライダーみたいな話だろうと思っていた。ところがその流れは序盤に過ぎず、中盤から物語の裏が見え始めてSFらしい展開が始まってくる。主人公の蘇生後に改造された特殊能力がターミネーターの二番煎じに見えてくるが、この原作はヴァリアント・コミックスというヒーロー漫画の人気者らしい。マーベルやDCと同じようなものだ。

 もちろん、そんな原作を知らないオイラは結構楽しめたと言っておこう。B級レベルかと思いきや、後半かなり派手なCGアクションを畳みかけてくる。登場人物やエキストラを少なくして予算バランスを取っているのだろう。

 この手の作品らしく、いつでも続編OKのエンディングである。ただ、そのためには今一つ魅力が足りない気がする。その理由はヴィン・ディーゼルが主役になると、どの作品も同じようなキャラになってしまう既視感がマイナス要因なのだ。


ヴィン・ディーゼル主演SFアクション『ブラッドショット』5月29日(金)ロードショー