久しぶりにFALを話題にしよう。
Supreme S C60F-AMTは、最も売れ筋のC60ユニットにAMTのツイーターを加えたタイプである。それも、C-90とコンビになるハイルドライバーをそのまま付けているから贅沢だ。これがフルレンジ一発の Supreme S C60と、どれほど違うのか。
Supreme C90Wをメインにするオイラはあまり興味を持たなかったのだが、スーパーツイーターの付加は、高域の補完より低域の向上が期待できる。これは、低域量感志向であるSupreme S C60の欠点を上手く解消しているのかもしれない。懇意のショップに、展示処分品のSupreme S C60F-AMTが置かれているので、比較試聴してみる。ソフトは、耳タコのオールウェイズと五嶋みどりのアンコールを使う。
なるほど、シンバルの細かな表情がハッキリと差に出ている。バイオリンの余韻も明らかにAMT付きの方が伸びがある。若干明さを感じるが、大きく音色が変わった印象はない。Ｆレンジがそのまま拡大したスムーズな繋がりを魅せる。ところが低音に思うような変化が感じられない。引き締まるのを期待したのだが・・改めてC60フルレンジ1発で聴くと、むしろまとまりの良さを感じ、私的には高価な純正AMTユニットを加えるメリットは高くないと思える。
C60で高域の不満が出てきたら、安価なTAKE-Tのツィーターでも試せばいいだろう。
試聴後に気が付いたのだが、プラスツイーターとすることで、背面のジャンパープレートがネックになっている気がする。この安物プレートは無い方がいい。
