シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

飛びねこ

 スピーカーのエンクロージャーを製作する会社はいくつかあった。しかし、この時代に需要は少なく、消えていったメーカーも多い。そんな中で、バックロードホーンを始め、数々のオリジナル箱を製作して販売している匠な御仁が三重県にいる。それが「スピーカー工房 飛びねこ」だ。

 オイラがスピーカーの自作を楽しんでいたのは、長岡鉄男が活躍していた頃で20年以上前のことだ。その影響でフルレンジ派になったと言ってもいい。当時からの友人は今でも長岡スピーカーを作って報告をくれたりするが、オイラは長岡鉄男が他界して急速に興味を失ってしまった。だから「飛びねこ」というメーカーもまったく知らなかった。

 昨年末ころから、隣町のショップに飛びねこスピーカーが2つあり興味がわいた。2つともパインの集成材で大変高精度な作りである。共にFostexのフルレンジが取り付けられ、FFシリーズの12㎝と20㎝ユニットだ。無塗装だが傷一つなく、まるで新品である。

 ちょいと聴かせてもらうことにした。20㎝ユニットの付いた方は、ダブルバスレフのフロア型らしい。これは何とも拡声器臭い古風な音で、低音がボワボワである。かなり調整と時間が必要と踏んだ。かたや、12㎝ユニットの方はオーソドックスなバスレフで、帯域バランスが良く、紙臭さもあるが10分ほどで素直で伸びのある音に変身した。これはいい。塗装すればさらに良くなるだろう。一般的でないという理由で実に安い。買って遊んでみようか・・そう思って、早5か月が経った。r(^^)

 未だに売れていない。自作派には原点回帰にお勧めだ。

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