シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジェミニマン

 昨年公開のA級近未来SFアクション作品。

 特にSFチックな風情はなく、公開前からクローンを主題にした作品と公言しているが、ほとんど現代アクション作品とみていい。ただ、本作に投じた多額のマーケティング作戦は失敗だろう。

 結果的に莫大な製作費に対して興行成績は振るわなかった。これ、まったく内容をCMせずに公開すれば、長期ロングランになってカルト化したかもしれない。

 主演はウィル・スミスで、メアリー・エリザベス・ウィンステッド(マックレーンの娘)とベネディクト・ウォン(Drストレンジの魔法使い仲間)を率いてクライヴ・オーウェンを倒すシンプルな話だ。しかし、主題は若い自分のクローンが敵として現れることで、互いの心の葛藤に置かれる。そこがアン・リー監督の真骨頂といったところ。

 見せ場はとにかく衝撃的なCGの進化と、2倍以上のコマ数を使った映像だ。スケール感は無いが、リアリティは凄い。これはSFやアクション映画が好きな人は見ておくべき作品である。良し悪しは別として、映像新時代のレジェンド作品なのだ。

 内容はクロ-ンものとして真新しいものではない。SWのクローン製作をドラマにしただけだ。ただ、ハッピーエンドな締め括りは珍しい。大概なら、最後はクローン側が死ぬのが定番だ。以前観た「レプリカズ」もそうだったが、クローンの認識に変化を感じる。


『ジェミニマン』本編映像(吹替版)

この吹き替え版はメアリーの声を菅野美穂がやっているが、超ヘタクソだ!