シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

翔んで埼玉

 1年前に公開したばかりの本作が、ノーカットで地上波放映された。こうしたケースは日本映画に限って昔からあって、戦略的な意味がある。多くのアカデミー優秀賞を得た後だけに、最優秀賞を狙う話題性と言う意味でもタイムリーだ。

 原作のギャグ漫画は知らない。純粋にコメディ映画の一本として鑑賞すると、そのアイデアは中々斬新だ。ファンタジーとして観ることもできて楽しい。埼玉を徹底的に卑下した展開と、胸のすくハッピーエンドは単純でいい。たた、笑いのネタ一つ一つは古臭く感じられ、大笑いするほどのコメディではない。

 俳優のチョイスは面白い。GACKTが主演していること自体を褒めたい。また、二階堂ふみが演技も含めてキュートでたまらない。ラストのSWをパロった演出も気に入った。ただ、悪徳都知事中尾彬が物足りない。もっとブッチャケてもいいのではないか。

 本作は埼玉でも好意的に受け入れられているようで、観終わってみれば県人愛に溢れた作品だった。


『テルマエ・ロマエ』の監督が贈るディスり合戦開幕! 映画『翔んで埼玉』予告編 /2月22日(金)公開