シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アイアン・スカイ

 昨年公開の多国籍合作SFコメディ映画。ファンからの多額なカンパまで受けて製作されたというのはナイスな宣伝効果だ。
 月の裏側で、密かにナチスの末裔が地球征服を狙っているというアイディアは素晴らしい。ナチを信望する女博士が主役。彼女がエアロックから飛ばされそうになり、制服がはだけてスカートがずり落ちるシーンは最高!もう、後がグダグダになろうともオイラは最高得点をあげようと決意した。( ̄▽ ̄)
 本作はグダグダどころか見事な世相風刺とシャレが満載で、しかもヒニクのセンスがいいので楽しくてたまらない。「チャップリンの独裁者」を上手く引用しているし、アメリカという国の描写がすごい。ハリウッドでは絶対できないパロディで攻めまくる。表向きも後半ナチが宇宙から攻めてくるが、この映像がまた見事である。コメディであれば、わざとオモチャっぽい手抜きもありだが、メカデザインからCGにも気合いが入っている。そんな危機での国連会議の描写がまた軽くて笑わせてくれる。思いもよらなかった国連地球防衛軍?の結成もなるほどと頷く展開。クライマックスも人間のエゴが見事に大爆発と、アクション的にも過去のSF大作をこれでもかとパロって風刺してくれた。満足してクレジットと共に流れる曲がまた、OO7で使えるほど。
 大いにハマった映画でアカデミー賞をあげたいくらいだ。(*´∀`)